2011/01.27 [Thu] 13:54
暖冬かと思いきや、寒くなったと思うといきなり連日厳しい寒さ で、人間も植物も凍えそう ですよね。
いえいえ、実際に苗の土も凍って いるんですよ。
開花はしていても、土がカチカチ
先日もご紹介しましたように、当店の花たちは、夜間の寒さ 対策どころか
全くの露天管理ですので、毎朝、苗も霜で真っ白になっていますし、
日中でも凍った土がとけないことも。
それ故、今の時季の苗は、葉が黒ずんでいたり、一度凍った葉の先がシワシワに
なっていたり・・・ということがあります。
届いた苗を見た時「画像の苗と違う!」と思われることもあるかもしれませんね。
でも、これが本当の自然な姿ですし、こうやって防寒対策を全くせずに
寒さにあてた苗は、お客様のお庭でも寒さに負けずに元気に 育ってくれるはずなんです。
植物って強く育てると強くなるんですよ。
もちろん、本来の性質、耐寒性の有無もあってのことですが。
耐寒性のある植物でも、ずっと温室育ちのものを急に寒空の下に置くとほぼ確実に傷みます。
まぁー人間も同じですよね。
少しずつ慣らして育てないといけません。
体力に自信があっても準備なしではフルマラソンは戦えません ものね。
通常のガーデニングショップでは、花は少なくとも屋根のあるところに置かれて
霜よけされているはず。
生産農家さんも加温はされていないとしても、通常は屋根(もちろん日光の当たる)の下で
育てられています。花も葉も見栄えよくしておかないと売れませんから当然です。
でも、今の時季には見栄えの良い苗を「きれい! 」と思って買って帰り
ご自宅のお庭に植えたら、一晩で変になってしまった・・・
という経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
農家さんや花屋さんと同じように、日のさしこむ屋根の下でガーデニングをされる
お家がどのくらいあるのでしょうか?
皆様はルーフバルコニーのあるマンションにお住まいですか?
そう考えると、少々見栄えが悪くても、 お届けしたお客様のお庭に植えて
いただいても寒さに負けない苗が一番いいと私は考えています。
ただ、例年は暖冬ということで、寒い日の合間に小春日和のような日が
あったのですが・・・・今年はずっーと寒くて、苗の土がカチコチに凍ったまま。
水がきれている苗に水をやっても吸ってくれません。
凍った土を解凍してやらないと給水してくれないんです。
そんな訳で、通常なら時間的に即日発送できる苗のご注文も、一度解凍させて水を
含ませてから発送しなければならず、翌日発送にさせていただくことも多々あります。
今少々見栄えが悪くても、 こうやって寒さを乗り越えてきた苗は
より強くなり、その後、春の気配を感じると一気にパワーアップするんですよ。
同じ品種、同じ花でも育て方で丈夫さが違ってくるわけです。
現在、花の卸売市場にはきれいな珍しい色のプリムラ、バラ咲きというよりフリンジ咲きの
ようなとっても豪華な花の咲いた苗も。
ついつい手が出そうになってしまう のですが・・・
ダメダメ! と自分に言い聞かせて我慢しています。
今の時季にきれいな緑色の葉にぱっと咲いている花は要注意!
室内とまではいいませんが、少なくとも霜よけが必要です。
当店でも霜よけだけなら簡単にできるのですが・・・
お届けした苗がお客様のお庭で元気に育ってくれることをいつも願って
商品を揃えたいと考えています。
100%は無理だとしても、できる限りね。
そんなわけで、まだしばらく目新しい苗はご紹介はできませんが、
当店で管理・栽培している安心の在庫苗の写真を撮ってご紹介していきたいと思います。
また、新入荷にアップしていなくても、一度出荷をストップして育てていた苗が
再度出荷可能になった場合などもこっそり在庫数を変更していることもあります。
(特にビオラやパンジーなど)
欲しかった品種がある日突然在庫有り に変わっているかも!?
どうぞチェックしてみてくださいね。