2012/03.07 [Wed] 22:12
昨日3/6(火)、滅多にない大変な1日でした。
3月に入り春を感じる陽気に誘われてか
またたくさんのご注文をいただくようになってまいりました。
皆様、いつもありがとうございます♪
そして、昨日は今年一番の発送数。
久しぶりに朝から気合いを入れて発送梱包作業にとりかからないと間に合わない!
午前は順調にはかどり、午後からは梱包に時間のかかりそうな大物ばかり。
何とか集荷時刻までに梱包しなきゃ。
午後1時45分
「さぁ~頑張ろう!」といつも梱包作業をしている倉庫(今は自宅のすぐ前にあります)に
入った時、我が家の愛犬を連れて散歩から帰ってきた私の実父(83歳)の姿が!
その瞬間です。
バランスを崩して前によろける父。
「あっ危ない!」
と思うと同時に、父はパタンと私の目の前で前に倒れこみました。
連れていた犬のリールは手からはずしていたのに、手もつかずに顔面から。
そこは煉瓦敷き。
昨日はたまたま他に何も置いていなかったのですが、
父は煉瓦の上でうつ伏せで寝ている状態です。
雨はやんでいたとはいえ、朝までしっかり降っていた雨のために
煉瓦はまだ濡れています。
土のついた苗をたくさん取り扱っているので、
うちはどうしても土がいっぱいで煉瓦も泥まみれ。
父は自力で僅かに顔をあげることはできるものの、手をついて上体をもちあげる
ことができません。
顔をあげかけては力尽きてまた煉瓦に顔を伏せてしまいます。
その年代の人にしては長身で体格が良い方なので、
私の力では顔を上げる補助が精いっぱい。
当然顔面からは血が・・・。
大声で2階にいる息子(19歳)を呼び、息子を父(おじいちゃん)の横に。
私はとりあえずティッシュを取ってきて顔に。
伏したままで起き上がれず、真っ赤に染まるティッシュを見て、私も動転してしまいました。
一体どうすればいいの!?
手の骨が折れてる!?
足の骨が折れてる!?
無理やり起こすべきじゃないのか!?
交通事故の場合は無理やり起こしたらダメって教習所で教わったけど・・・
と頭の中がパニックになりそうになった時に
息子「救急車呼ぶ?」
私「えー!? でも・・・そうやなー、こんな時は呼んでもいいんかな!? うん、呼ぼか!?」
息子「じゃあ電話してくる!」
私「できる!?」
息子「うん!」
と言って家の中に入りかけて
息子「お母さん、何番やったっけ!?」
私「え~っと・・・110番は警察やから(←心の中で)119番や!」
息子「わかった!」と言って家の中に入ったきり出てきません。
一刻を争う事態でないことはわかっているつもりでも焦りまくっている私。
私が電話をした方が良かったんちゃうかな~
頼りない子やのに・・・ちゃんと電話して話が通じてるんやろうかー
とそっちも心配しまくり。
でも、父の横を離れるわけにもいかずイライラ。
一方で、その父は何とか起き上がろうとチャレンジを続けています。
私「無理せんでいいで! 救急車呼んでるから! 」
そこへ玄関をあけながら
息子「じいちゃんは持病ある? なんか薬飲んでる? 」
私「そんなん知らんわ! 救急車は? 」
息子「救急車はもう向かってくれてるから! 今、まだ電話でいろいろ聞かれてるねん」
私「わからん って言うて!」
そして、救急車のサイレンが聞こえてきた頃、父はとうとう自力で起き上がる
ことができました。
横に停めてあった我が家の自動車(ワンボックス)にもたれかかるようにして立ったまま
動きません。
ただ、顔面は泥と血でいたいたしくて、ちょっと直視するのも辛い。
もともと家の前の道はとても狭くて、救急車は前までは入ってきてくれないと
わかっていたのですが・・・
それに加えて運悪く 昨日はすぐそばの道路の舗装工事日で、
近辺が通行止めになっていたんです。
サイレンが止まったと思った息子は、走って道路に出て行きます。
そして、救急隊員の方おひとりを連れて一番近道である道とも呼べないような路地から
戻ってきました。
父は自分の顔が見えていないこともあるでしょうが、
生まれて初めて救急車を呼ばれてしまったことに焦り、尻ごみしているようです。
「いやーもう大丈夫」と言ったのだと思います。
かなり前から耳が遠くて、最近は言葉も少なく言いたいことを大きな声ではっきり言えないんです。
救急隊員の方が父にも直接質問されます。
「お父さん、こけたことはわかりますか?覚えていますか?」
ちゃんと意識もあることを確認され、さらにいろいろ質問が続きます。
また、道からはストレッチャーを押してこちらに迎えに来て下さるお二人の救急隊員が。
救急隊員の方々に促されて観念したのでしょう。
父は私に杖をとってくるように言いつけ、自分の足で歩いて救急車に乗り込み
救急病院に連れて行っていただきました。
結局、口の中を縫った程度で、幸い顔面骨折もなく擦り傷ですみました。
念のためCTも撮っていただきましたが、特に異常なし。
顔中ガーゼが貼られていますが、
それぐらいで済んでよかった、よかった・・・と帰路に。
ほっとする暇もなく、今度は仕事です!
一時は「今日は梱包発送どころではない 」と覚悟したのですが・・・
大急ぎで梱包すれば何とか間に合う時間!!
病院から集荷のドライバーに電話をし、この緊急事態は伝えておいたので、
最終集荷に変更してもらっていたのです。
もちろん、またまた息子も出動!
というわけで、何とか無事に予定通りの梱包が完了。
お届けのお荷物は無事にお受け取りいただいたでしょうか?
さすがの私も昨夜は疲れてヘトヘトでした。
なんだか年老いた父は、こけたこと、怪我をしたことより
娘と孫の世話になって救急車を呼ばれてしまったことが悔しく寂しげにも見えました。
今日も「救急車を呼んでよかったのかなぁー?」と迷いのあった私に
息子は断言するんですよ。
「高齢者の場合は、救急車を呼ぶべきなんやでー!」と。
結果的に大事には至りませんでしたが、
それよりもずっーと頼りないと思っていた息子が大きく見えました。
いつの間にか頼れる存在になっていたんですね。
もし昨日、息子がそばにいなかったら・・・と今日はつくづく考えました。
そして、自分たちも年老いていくんだなぁー と。
皆様もきっと同じですよね。
いつまでも元気にガーデニングを楽しんでいただけるといいなぁ~♪